『マインド自動浄化法』


K実践上の注意事項

重要な実践上の注意事項についても触れておきましょう。簡単に申せば、ここで紹介されている『マインド自動浄化法』の具体的なやり方を勝手にいじったり自己流にアレンジしたりすると、場合によっては効果が落ちることもありますよ、というお話。
この『マインド自動浄化法』の具体的なやり方が「ネガティブな感情を遠ざけない。しかしてそれを感じない。」というものであることは再三申し上げてきた通りですが、皆さんの中にはこれを例えば次のようにアレンジされる向きがあるかも知れません。
「ネガティブな感情と向き合う。しかしてそれを感じない。」
要するに「前半部分」の「ネガティブな感情を遠ざけない。」というところを「ネガティブな感情と向き合う。」に置き換える方が皆さんの中にはおられるのではないかということです。そんな方がおられてもおかしくないなと思うのは、「ネガティブな感情を遠ざけない。」という言い回しと、「ネガティブな感情と向き合う。」という言い回しとは意味が似ているからです。と言って悪ければ、両者の間には問題にしなければならないほどの決定的な意味の違いは無いからです。
しかし、ここでハッキリと申し上げておきますが、前述のような置き換えを私は皆さんにお薦めできません。『マインド自動浄化法』の実践に当たっては前述のような置き換えはなさらないでください。効果が得にくくなるからです。それについて説明いたしましょう。
まず押さえておきたいのは、『マインド自動浄化法』を実践することの直接的な狙いは前にも申しましたように、「真我でネガテイブな感情を見ている状態」になることにあるという点です。この状態になることができさえすれば、途中で中断しない限り、その結果として自動的にネガテイブな感情は減少・消滅に向かうようになっておりますので、我々はただその状態になることだけを狙えばよいのだとも言えます。
しかしここに注目すべき問題がありまして、『マインド自動浄化法』の具体的なやり方の前半部分すなわち「ネガティブな感情を遠ざけない」というところを例えば前述のように、「ネガティブな感情と向き合う。」といったものに置き換えて実践いたしますと、置き換えずに実践した場合に比べて、真我でネガティブな感情を見ている状態になりにくくなるのです。何故そうなると思われますか?
何故そうなるのか?ということを考える上でヒントになるのは、「ネガティブな感情を遠ざけない」ことと、「ネガティブな感情と向き合う。」こととの間に存在するある決定的な違いです。まずはそれを見つけてください。前者と後者の間に意味の上での決定的な違いはありません。では一体何が、前者と後者の間にある決定的な違いなのでしょうか。それは前者が消極的な行為であるのに対して後者は積極的な行為であるという点です。
分かりやすく説明しますと、「ネガティブな感情を遠ざけない」ことというのはネガテイブな感情に向かってこちらから何事かをすることではありませんので消極的な行為だと言えます。それに対して「ネガティブな感情と向き合う」ことというのはネガテイブな感情に向かってこちらから何事かをすることなので積極的な行為だと言えます。
このように、「ネガティブな感情を遠ざけない」ことと「ネガティブな感情と向き合う」こととは(言語上の)意味は似ておりますが、消極的な行為と積極的な行為という決定的な違いがあるわけです。この違いは突き詰めますと、心の働きが前面に出ない行為と心の働きが前面に出る行為という違いとして捉えることもできます。消極的な行為とはつまるところ心の働きが前面に出ない行為のことでもあり、積極的な行為とはつまるところ心の働きが前面に出る行為のことでもあるからです。従ってこうも言えます。「ネガティブな感情を遠ざけない」ことを実践している時、我々の心の働きは前面に出ていない。それに対して、「ネガティブな感情と向き合う」ことをしている時、我々の心の働きは前面に出ている。
以上の事実と、「心の働きが前面に出なければ出ないほど我々は真我でものを見ている状態になりやすく、心の働きが前面に出れば出るほど我々は真我でものを見ている状態になりにくい」という事実を照らし合わせてみてください。そうすれば、先ほどの「何故そうなるのか?」という問いに対する答えは自ずと明らかなはずです。これ以上説明するのはヤボというものでしょう。
以上の話を踏まえてより広い角度から言わせていただきますと、「ネガティブな感情と向き合う」ということも含めて、「何々をする」式の積極的な行為というものは何であれ真我でネガテイブな感情を見ている状態になることの妨げになりますので、『マインド自動浄化法』の具体的なやり方の中に組み入れることはできません。たとえ「ネガティブな感情を遠ざけない」ということと意味の上では共通するものがあったとしてもです。ということは例えば次のような一見よさそうなものでさえも、『マインド自動浄化法』の具体的なやり方の中に組み入れることはできないということです。
「ネガティブな感情をありのままに受け容れる」
「ネガティブな感情と共にある」
皆さんの中には、私が今申し上げたことを受けて、次のような質問をお持ちの方もおられるかも知れません。
それならば、「ネガティブな感情を遠ざけない」ということと意味が似ていて、おなかつ「何々をしない」式の消極的な行為であれば、『マインド自動浄化法』の具体的なやり方の中に組み入れることが可能なのか?
それに対する私からの答えは「イエス」です。「ネガティブな感情を遠ざけない」ということと意味が似ていて、おなかつ「何々をしない」式の消極的な行為と言えば例えば、「ネガテイブな感情に背を向けない」とか「ネガテイブな感情から逃げない」とか「ネガテイブな感情を回避しない」といったものがありますが、この手のものならば『マインド自動浄化法』の具体的なやり方の中に、より正確に申せばその前半部分に、組み入れることができます。
(※Lに続く)
TOP INDEX BACK NEXT